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先日、友人のバッテリーチェッカーを借りてみて、自分も持っていた方がいいかなと思った。
私の充電器にはバッテリーの電圧を表示できる機能がある。各セルの電圧も表示できる。
しかし、その機能を呼び出すまでに何度かボタンを押さないといけないし、別のバッテリーを充電していて使えない時もあるかもしれない。
バッテリーチェッカーがあったら便利だなと思ったが、市販品はLCDディスプレイの物が多かった。
私はLCDディスプレイよりも7セグディスプレイの方が好きだ。薄暗いところでも見やすいし、何より格好いい。
そこでバッテリーチェッカーを自作する事にした。
仕様はLiPoまたはLiFeの2セルが測定できて7セグディスプレイで表示できるできるだけ小型なものとした。

以下に作業工程を掲載するが、読者がこれを真似て何か事故があったとしても私は責任を負わない。
特にLiPoバッテリーは配線を間違えるなどしてショートさせると発火の危険があるので留意して欲しい。

メインとなる部品たち

秋月電子で売ってる小型電圧計の赤一個と青二個を使う事にした。
私が購入したときは赤がひとつ250円、青がひとつ300円だった。
赤がバッテリー全体の電圧を表示し、青が各セルの電圧を表示するようにする。
ケースはタカチ のSW-55がちょうど良さそうだ。ケースは150円だったかな?
メインの部品の合計は1,000円で、この他にケーブルやコネクタなどの部品が必要になる。

雑にケガキしたケースと適当にプラ板に固定した電圧計

電圧計はプラ板に固定し、プラ板から生やしたプラ棒をケースの裏蓋に接着する作戦だ。
電圧計はディスプレイと一体なので配線してしまえばディスプレイとして機能する。
我ながらひどい出来だが、こんなもんは多少雑でも大丈夫なのだ。
どうせ手作業では精度などでないし、後で現物合わせするしかないのだ。

なんとかディスプレイがハマった

右上に来ている単独のディスプレイが各セルの合計値を表示し、左下に来ている二つくっついているディスプレイが各セルの電圧を表示する。
説明のために右上から左下に向かって1番、2番、3番と呼ぶ事にする。
各ディスプレイにはプラスの赤い線と、マイナスの黒い線が一本づつ出ている。

ケーブルの加工するときはワイヤーストリッパーがあると便利だ

別に用意した赤、青、黒のケーブルはヨコモのLiPoに準拠した。
タミヤのLiFeだと赤、オレンジ、黒となる。
この後の作業で間違いを無くすためにケーブルの色はバッテリーと同じ配色にした方が良い。

結線は以下のように行う。
・1番のプラスと2番のプラスを接続し、別に用意した赤いケーブルを接続する。
・2番のマイナスと3番のプラスを接続し、別に用意した青いケーブルに接続する。
・3番のマイナスと1番のマイナスを接続し、別に用意した黒いケーブルに接続する。
これで3本の線ができ、LiPoやLiFeのバランスコネクタから電圧を測ることができる。

結線したら収縮チューブで絶縁する。はんだ付け箇所はずらしておくと収縮チューブが破れた時も安心だ。

ケースに穴を開け、ケーブルを外に出す。
ケーブル保護のためケースの穴にゴムブッシュをつけた。

またケーブルのケース内側をタイラップでまとめ、外側に引っ張られないようにした。

間違えないようにバランスコネクタの実物を見ながら作業した

外に引き出したケーブルを基盤用XHコネクタ(3ピン)にはんだ付けする。
XHコネクタは裏表があるので間違えないように気をつける。
収縮チューブははんだ付けする前に通しておく。
それぞれのケーブルに細めの透明の収縮チューブを通し、さらに3本をまとめるために太めの黒い収縮チューブを通した。

ゴム系接着剤で補強したところ

先ほどはんだ付けしたコネクタは基盤用で、本来はこのような使い方はしない。
今回は適当な基盤が手元になかったのでケースから引き出して使う事にしたので、抜き差しで壊れないように補強した。
収縮チューブの上からゴム系接着剤で補強したところに太めの黒い収縮チューブで3本をまとめた。

テスト接続したところ

テスト接続してみたところ、配線は正しくできているようだ。
電圧計は値段なりで、誤差はそれなりにありそうだ。
おおよそでも測れればいいのでこれでよしとする。

なぜかアクリル板を切るときは緊張する

ディスプレイ保護と視認性向上のためにアクリル板を切り出して貼る。
ネジ止めする予定だったのだが、ネジ用の穴を開ける余裕がなさそうだったので接着剤で貼る事にした。
ディスプレイには保護シートが貼られているので剥がしてアクリル板を貼った。

接着剤は仕上がりがあまり綺麗ではなかった

うーむ。接着剤は失敗だったな。
接着剤が塗れてない部分が目立ったので一度剥がしたら気泡が入ってしまった。
しかし完成してしまったのでこのまま使う事にする。
1,000円少々の費用と半日程度の手間がかかったが、自分で作ったものは愛着が湧くものだ。
特に安くもなく、特に小さくもなく、特に高性能でなくてもだ。