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今回はロールケージの組み立てとLEDの取り付けだ。
このキットにはLEDのケースが付属しているので是非取り付けたいと思っていた。

ロールケージの組み立て

ロールケージの部品には柔軟な樹脂が使われている。
これだけ柔らかいとクラッシュの際にも折れるということはまずなさそうだ。
普通にビスを入れていくこともできるが、柔らかいとそれはそれでネジ穴を舐めやすいのでタップを切った。
タップを切っておけばどこまで締め込むのかわかりやすくなる。

部品とランナーと見間違えて戸惑ってしまった

説明書も丁寧だし、どんどん組み立られた。
いつの間にかフロントのアッパーアームやリヤのトレーリングアームも組み付けてしまっていた。写真が無いのだ。
まあ、説明書通りに組み立てれば問題ないかと思う。

ロールケージを取り付けてみると、まさに私が子供の頃に憧れていたラジコンバギーのフォルムだ。
私がラジコンを始めるとき、フタバ産業でタミヤのDT-03か京商のジャベリンかで迷っていたのを思い出した。
その時は店員さんにDT-03を勧められてDT-03にしたのだが、ジャベリンが気になっていたのはその見た目に惹かれた部分が大いにある。
そんな憧れのバギーが目の前で完成間近なのだ。

ワクワクが止まらない

LEDの取り付け

早く完成させて走らせたい気持ちを抑えつつ、LEDの取り付けだ。
面倒でもLEDを取り付けることで、走らせた時の感動もアップするはずだ。

仕様としてはフロントバンパーの上に付ける二つの丸目ライトは黄色にしてフォグランプ 、コクピットの両側はフロントライトとして白色、リヤのテールランプは赤色として、これらは常時点灯するようにしよう。
そして、ルーフライトは白色だがフロントライトより強力なものをプロポの3chでオンオフの切り替えをできるようにしたい。

プロポの3chでオンオフの切り替えをするのにはFutabaのCPS-1という良いアイテムがある。
これを付けるだけで簡単にその機能を実装できる。

Futaba CPS-1

CPS-1には抵抗器付きの5mmの白色LEDが二つ付属するのでこれをコクピット両側に取り付け、これを基準にフォグランプとテールランプの明るさを決めていく。
その上で、ルーフランプは出来るだけ強力に光らせたい。

注意:以下に作業工程を掲載するが、読者がこれを真似て何か事故があったとしても私は責任を負わない。
誤配線やショート等をさせれば、あなたの大切なバッテリー、ESC、受信機等を破壊する可能性がある。
特にLiPoバッテリーは配線を間違えるなどしてショートさせると発火の危険があるので留意して欲しい。

そして、電気の取り扱いについて一から説明するようなことはしない。
中途半端な知識の私が説明するよりも、世の中にはちゃんとした書籍が沢山あるのでそちらをご参考いただきたい。
電子工作もまたとても魅力的な分野なので、もし興味を持たれたならぜひ挑戦してみてほしい。
そうであるなら尚更、ちゃんとした知識をつけられた方があなたの楽しみになると思うのだ。
以下の内容はBBXにLEDを搭載するにあたっての考え方や、部品の入手先の情報としてご参考いただけば幸いだ。

各種LEDは秋月電子通商で購入した。
末尾の度数は光の広がり具合を指す。角度が大きいほど広い範囲を照らすことができる。
nmは光の波長(色味)、cdは光の強さを表すが、私も詳しいわけではないのでこれ以上の説明はできない。

ルーフランプは角度が狭く、遠くまで照らせるものを選んだ。
本当は30度のものを試してみたかったのだが、無さそうだったので15度にした。

まずは動作確認と抵抗器の値に大体の当たりを付けたい。受信機から6Vの電源を取ってテストだ。

うお、眩しい!

赤色のテールランプは1200Ω、黄色のフォグランプは470Ω、ルーフランプは180Ωとすることにした。
ESCのTamiya TBLE-03SはBEC1.5Aまで流せるので大丈夫だとは思うが一応計算しておく。
LEDに流れる電流値は 電流(A)={電源電圧(V) − 順電圧(VF) } ÷ 抵抗(R) で計算できる。
VFはLEDのパッケージに VF 2.0~2.6 などと書いてあるので、小さい方の値を使うことで余裕を持たせられる。

  • テールランプ ( 6V − 2.0VF ) ÷ 1200Ω × 1000 = 3.3mA
  • フォグランプ ( 6V − 2.0VF ) ÷ 470Ω × 1000 = 8.5mA

うむ。フォグランプ は2個付けるのでテールランプと合わせても20mA程度だ。BECが1.5Aあるので全然余裕である。
CPS-1付属の白色LEDは計測してないが、明るさ的に1個あたり20mAも流れてないだろう。
ルーフランプの3つはCPS-1でオンオフするのでCPS-1の定格(200mA)に納まるか計算する。

  • ルーフランプ ( 6V − 2.9VF ) ÷ 180Ω × 1000 = 17.2mA

これが3つなので51.6mAだ。CPS-1の定格以内に収まっているし、BECにもまだまだ余裕があるので大丈夫だ。
ルーフランプはCPS-1から電源を供給するとして、フォグランプ 、フロントライト、テールランプは受信機の空いている4chを使って電源を供給したい。
そこで、下の写真のような分岐ケーブルを作って供給することにした。

分岐ケーブルで電源を供給する

ラジコンの受信機に刺すコネクタはQIコネクタと呼ばれている。
黒いプラスチックのケースをハウジングと呼び、中に入っている金属のカシメをコンタクトと呼ぶ。
そしてコンタクトにはオスとメスがある。
ツメ付きのハウジングはFutabaの受信機に使えるので、Futabaの人はいくつか持っておくと便利だと思う。
例えば、私はESCや冷却ファンを買ったらツメ付きのハウジングに付け替えている。
コンタクトのメスもあれば自分で修理することも可能だ。

今回は整備性を考慮して中継コネクタを使用しているのでコンタクトのオスとツメ無しのハウジングが必要だ。
ツメ無しのハウジングは必須では無く、ツメ付きハウジングのツメを切っても製作可能だ。
これらはラジコンショップにもあるかもしれないが、私は共立エレショップから購入した。

これらとAWG24のケーブルと圧着工具、熱収縮チューブがあればこうした分岐ケーブルも自作することができる。
私は細めにしたかったので今回はAWG26を使用している。AWG24だとサーボケーブルと同じ太さだ。
なお、分岐部分ははんだ付けが必要だ。また、中継部分は極性(プラスとマイナス)に注意が必要だ。

さて、次はLEDに抵抗器とケーブルをはんだ付けしていく。
LEDは熱に弱いので、はんだ付けするときはヒートクリップを使う。
また、LEDには極性があるので気を付ける。足の長い方にプラス極を接続する。

銀色のクリップがヒートクリップ

はんだ付け箇所を熱収縮チューブで絶縁してQIコネクタを付けたら完成だ。
私は1/2Wの抵抗器を沢山持っているので1/2Wを使ったが、この用途なら1/4Wでも十分足りるし小さくできる。

写真の抵抗器は680Ωが付いているが後で1200Ωに変えた

早速ライトポッドにはめ込んで光らせてみよう。

ちゃんと光った

おぉ、良いじゃないか。テールランプっぽいじゃないか。
続けてフロントライトも光らせてみる。

こちらも問題なさそうだ

さて、次はルーフランプだ。
配線を通すのに屋根のパーツに穴を開ける必要がありそうだ。
せっかく格好良いバギーなのだから綺麗に収めたい。
手元にあった外径6mmのゴムブッシングが使えそうだった。
何かに使うかもと思ってネジの西川で買っておいた物だ。
ネジの西川は閉店してしまったようだが、千石電商が引き継いで営業していると聞いている。
また秋葉原に行くことがあれば、どんな感じで営業しているのか見ておきたい。

なんとか綺麗に収めたい

失敗したくなかったのでサイズと穴の位置を何度も確認した。
いけるはずだ。大丈夫なはずだ。よーし、いってしまえ!

ええい、ままよ!(言ってみたかった)

なんとか綺麗にまとめられてほっとした。
もっと上手にやる人もいるかもしれないが、自分なりには及第点だ。満足である。

満足できる程度には納まった

沢山ある中継コネクタをどうしようかと思っていると、ドライバー人形の下にちょうど良いスペースを見つけた。
ここなら目立たないし全部入れられそうだ。設計者の配慮を感じた。

コネクターも良い感じに納まった

実際に試してみるまではBBXにはあまり余計な物を搭載できなさそうに感じていたので嬉しかった。
さすがタミヤだぜ!

こんな感じに収まった

ここまで来ればあとはショックとタイヤを作って、ボディにステッカーを貼ったら完成だ。
完成がとても楽しみである。