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今回はボディ、ショック、タイヤを製作して完成までをお伝えする。
結構長くなってしまったが、ついに完成である。

ボディの取り付け

ボディの塗装は完了しているので取り付けていくだけだ。
お、そうか。ウィンドウネットもあったか。
キットに付属の型紙のサイズに合わせて切り出していく。
失敗したくないのでかなり慎重に切り出したが、取り付けてみるとそこまで神経質にならなくても良いかなという感じだった。

ウィンドウネットを取り付けたところ

ステッカーを貼っていくと、ゼッケンナンバーを自由に決められるという。
ここで悩まないようにか45番がデフォルトとなっていたが、せっかくなので好きな番号にしてみようか。
ぼんやりと考えていると42という数字が頭に浮かんだ。
42か。良いかもしれない。私は約数の多い数字が好きだ。42にしよう。

42という数字は「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」でもある

ボディカラーに合わせてステッカーを貼る場所に多少のアレンジを加えながら進めていった。
完成が近づくとこれまでの製作で感じたワクワク感が改めて込み上げてきた。
ここまで7日間ほどかかったが、おかげでこのゴールデンウィークを退屈しないで過ごせた感謝の気持ちもあった。
こんな楽しいキットを作ってくれてありがとう、という気持ちを込めて最後にタミヤのロゴステッカーを貼った。

本当に楽しいキットであった

ステッカーの貼り方に自分のセンスのなさを感じたが仕方ない。
なんでもかんでも器用に出来る人などいないのだ。それに十分格好良いではないか。
などと言い訳をしつつ、ボディを完成とした。

ステッカー貼りのセンスを磨きたい

ショックの製作

BBXのキットにはエアレーションダンパーが付属する。
昔ながらの細いタイプで、競技シーンで主流のビッグボアダンパーと比べると低ミュー路面向けだと思う。
あるいはスケール感を出すのに、あまり大きくなり過ぎないようにしたのだろうか。

ショックのパーツ類

タミヤのXリングには良い印象は無いが、せっかく付属してきたのだし使ってみることにする。
ダンパーキャップのビスは締め込みすぎると簡単に破壊できるので予防策として2mmのタップを切った。
また、ピストンはぐらつかない方が良いと思うので、ピストンの下に0.2mmのシムを入れた。
フロントダンパーエンドに取り付ける樹脂ボールがやや気になったので、いずれは金属製に変えたい。

下準備をして組み立てに取り掛かる

フロントに1.2mm穴のピストンを、リヤに1.1mm穴のピストンを使うようだ。
うーん、そうなのか?これまでの経験だとリヤの方が穴を広くすることが多かったのだが。
とりあえず説明書を信じて組み立ててみるか。何か設計者の意図を読み取れるかもしれない。

ショックストロークはフロント19mm、リヤ30mmとした。
説明書には書かれてないが、多分このぐらいが標準のストローク量だと思われる。

スプリングについては、フロントはこんなもんかなという印象だがリヤは随分硬く感じた。
オイルはとりあえずキット付属の400番を使うことにした。
タミヤのショックオイルは色が付いていて可愛いので好きだ。

とりあえず400番で

タイヤの製作

BBXのタイヤはスケール感があって良い。是非このタイヤで走らせたい。
さて、いつものタイヤ製作グッズを取り出して準備だ。
ラジコンを触るのが久しぶりなのもあって、タイヤを貼るのも久しぶりだから少し緊張した。

タイヤを組み立てる

ホイールの加工

ホイールにはメッキがされていて格好良い。
しかし、接着面にもメッキが乗っていたのでヤスリで剥がすことにした。
自作のタイヤセッターがあるのでそれを利用することにした。

自作タイヤセッターの出番だ

ホイール部分を削らないように気を付けて作業したが、ホイールの素材が非常に削りにくい材質のようだった。
私の手持ちの数種のヤスリではメッキ部分しか削れなかった。
いや、ホイールは削りたくないのでそれで良いのだが、意外な手応えだったのだ。

メッキ部分を剥がした

ともあれメッキは綺麗に剥がせた。
ホイールを握ってみるとかなり柔軟性のある材質のようだ。
BBX用に作ったんだろうか。低ミュー路面で良さそうだ。
空気穴として最初から2mmの穴が一つ空いていたが、私は3mmに拡張した上でさらにもう一つ3mmの穴を開けることにした。
将来的にBBXを走らせるであろう低ミュー路面では、空気の抜けがいい方がグリップ感を感じられるだろう。

インナーの加工

インナーには非常に柔らかいスポンジが付属していた。
ヨコモのZC-T16MAよりも柔らかく、ちょっとスカスカにも感じた。
これも低ミュー路面向けに設定したのだろうか。
それでもタイヤにはめてみると、ややムッチリ感が強いように感じたので外側と内側の角を落とすことにした。
なお、リヤはフロントより多めに角を落とした。

ホイールの空気穴もそうだが、最初は無加工で試してみるべきなんだろう。
しかし、私は加工してしまった。思い込みと自信過剰の産物だ。真摯とは言えまい。

外側と内側の角を落とした

タイヤの接着

あとはタイヤとホイールを脱脂して接着するだけだ。
メッキホイールで白化すると目立つのでプライマーを使うことにした。
プライマーはヨコモのお助けプライマーがサイズも小さくて使いやすいと思う。
タイヤバンドはJConceptsのタイヤバンドを好んで使っている。

接着して完成

ホイールナット

キット付属のホイールロックナットとオプションのTRF No.182 4mmセレーションホイールナットの重さを比較した。
まずはキット付属のホイールロックナットの重さから。

キット付属のホイールロックナットは5.1gだった

続いてオプションのセレーションナットの重さだ。

同じ重さだ

全く同じ重さだったとは。
うーん、せっかく買ったのだし、とりあえずセレーションナットでいくか。

完成

ボディとショック、タイヤを取り付けて、いよいよ完成である。

ついに完成だ

私なりに気持ちを込めて作ったので、完成した時にはとても充実感を感じられた。
ドライバー人形で1日、ボディの塗装で1日、シャーシ製作に2日、LEDの取り付けで1.5日、ボディの仕上げで0.5日、ショックとタイヤで1日の計7日間をかけての製作となった。
少しのんびり作った感もあるが、あまり急いで作るキットでもあるまい。
本当に作り甲斐のあるキットで、良い時間を過ごさせてもらった。

このスケール感のある車体は目に付くところに飾っておきたくなる。
時折手にとっては、存在感のある車体に惚れぼれしながら眺めてしまう。
よくぞこんな素敵なキットを作ってくれたとタミヤには心から感謝している。
タミヤには今後もこういうスケール感を大事にしたモデルを作ってくれたらと思う。

製作にあたっての感想は以上だ。
走らせてみた感想などは今後、実走編としてお伝えできたらと思う。