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今年のゴールデンウィークはあまりラジコンの練習ができなかった。
それというのも計画が甘かったせいだ。連休とは事前の計画によって充実度が変わるものだ。

特にレディオガガの高橋さんにはB6.3Dをいただいたお礼をしに福井まで足を運びたかったのだが、去年のゴールデンウィークにはイベントで新宿にいらしていたのを思い出して計画を立てられずにいるうちにゴールデンウィークが始まってしまった。

私の生まれ持った優柔不断さが災いしていると感じた。
自覚している自分の欠点ほど嫌なものはない。直せるならい良いが、性格なんてそう簡単に変わらないのである。

私の性格なんかの余計な話はさておき、ラジコンの話にしたい。
基本的にはこのブログはラジコンの話しか書かないのだ。

今回もチャンプ相模原での練習についてだ

セットアップ

前回の練習以降にショックスプリングは前後V2グレイが良いという情報を得ていたので、それを試してみたかったのと、コース改修によって路面が滑らかになったので硬めのショックオイルも試してみたかった。
また、今回は@14RC3さんに私のマシンを操縦していただくことができた。
その際に「曲がらない」というご指摘を頂いたので、以下にはそこを改善しようと試したことも含まれる。

タイヤ

この日はフロントにDirt Webs SilverとリヤにEllipse Silverで走り切った。
昼過ぎに路面が乾いてきた頃にリヤをEllipse Greenにしようかとも思ったが、他に試したいことが多くて出来なかった。
ホイールナットをJConcepts製のものからキット標準に戻した。
すっかり忘れていたがEllipse Silverを使う場合はキット標準のホイールナットを使うのがセオリーだ。
Ellipse SilverにJConcepts製のようにフランジ部分が広いタイプを使うと神経質な挙動になる。
対してキット標準のホイールナットでは少し穏やかになる。
Ellipse GreenやBlackの場合はタイヤが柔らかいので、フランジ部分が広いタイプを使うと良い。

帰宅後にタイヤを洗っているとリヤタイヤが内減りしているのに気が付いた。
リヤのキャンバーは3°ぐらいついているのだが寝かせすぎだろうか。次回はキャンバーも試したい。

ボディとウィング

ボディはF2のLight Weightで良さそうだった。
リヤウイングはHigh Clearance 7inchで取り付け角は6°だと操作が楽なものの、ややリヤが重く感じたので0°にした。
次回はHigh Clearance 6.5inchも試してみたい。

車高

前回まで21mmだったが20mmでも良さそうだった。
ただ今回はショックスプリングも入れ替えながらだったので次回改めて比較検証してみたい。

ショック

曲がらないという指摘を受けていたので、前後V1ホワイトを試してみたところ前後V2グレイより良い感じだった。
ただ、前後V2グレイは確かに良さそうだったので、ショックオイルも合わせて検討するべきだったか。
ショックオイルも試したかったのだが、後回しにしているうちに時間的余裕がなくなってしまった。
オイルの比較は時間がかかるのでメンテナンスのついでに少し硬めのオイルを入れておこうか。

ロールセンター

曲がらないのを改善するにはロールセンターをいじるのが近道だろう。今回はリヤのみ変更した。
まず、リヤハブのブッシュを0から1にした。これによりコーナー脱出後の立ち上がりがスッと軽くなった。
キット標準は2なのだが2にしてしまうとちょっと行き過ぎな感じだった。
また、リヤのバルク側のスペーサーも2mmだとやや過敏に感じたので3mmとした。
次回はフロントのロールセンターの変更も試してみようか。

スキッドとトー角

リヤのスキッドとトー角も少し触ってみたが、ここはまだ結論が出ていない。
結局、いつものスキッド2°のトー角4°に戻してしまった。
今回は一度に色々とやりすぎた感が否めない。

その他

バッテリーの下に20gのウェイトを積んでいたのを下ろした。
コース改修前に路面のギャップが多かった頃に車体を安定させようとして載せていたのもだったが、下ろすのを忘れていた。今の路面状況ならウェイトはなくても良さそうだ。

リヤのCマウントに真鍮製を使っているのだが、私の周りでは誰も使っていない気がする。
モーターがHobbywing G3R 17.5T で、141gと軽めのモーターなのでその辺りが原因だろうか。

プロポの設定

今回はプロポの設定も色々と試してきた。
私の使っているFutaba T10PXにはABSとトラクションコントロールという機能がある。
ABSはブレーキのポンピング動作で、トラクションコントロールはアクセルのポンピング動作をする機能だ。
どちらも使ってみると確かに効果があり、面白かった。
ABSはブレーキ時の不安定になるところを安定させてくれるし、トラクションコントロールは立ち上がりの不安定になるところを安定させてくれる。
その反面、これらはマシンのアラを隠してくれる感じになるので、セットアップを試したい時にはかえって邪魔になることもわかった。

ところで、ハードウェアとソフトウェアという言葉がある。
ハードウェアは変更が困難(hard)だからハードウェアと呼ばれる。
ソフトウェアは変更が容易で、ハードとの対比としてソフトと呼ばれるようになった。
ラジコンの場合はハードウェアはマシン本体だ。そしてプロポの設定はソフトウェアに分類される。
回りくどくなったが、要するに「プロポの設定は変更が容易だ」ということだ。
そして、変更が容易なプロポの設定についての知識はレースで役立つのではないかということだ。
レース当日のハードウェア(マシン本体)の変更は狙いが外れるリスクが伴い、作業時間もかかる。
対してソフトウェア(プロポの設定)の変更は効果を予想しやすいし、作業時間も短い。
今回挙げたABSとトラクションコントロール以外にもサーボの設定もソフトウェアに分類されるし、これらの扱いに普段から慣れておく事は大事だろう。

もちろんソフトウェアはハードウェアが持っている性能以上の性能を引き出す事は出来ないから、ある程度良いところにマシンをセットアップしておく必要はある。
その上でリスクの低い調整としてソフトウェアを使うと有効だろうという考えだ。

プロポの設定によってタイムが縮められた訳でもないが、思いついてしまって書きたい気持ちが先行してしまった。
今後、良い結果が出せるようであればまた改めてこの話題に触れてみたい。

セットアップシート

この日のベストラップは20.818秒だった。
前回より遅いじゃないか。しかも20秒台はこの一回だけだった。辛い。
プロポの設定では速くならないのが証明されたとも言えるか。


この「ストックで始める2WDバギー」シリーズも定期的に投稿するようになってそろそろ一年だ。
ここのところ、このブログを見てくださっているという方から声をかけていただく事が増えた。
書き手としての立場からしてリアクションがあるのは嬉しいし、ご参考いただけているというお声をいただけるのは大変嬉しい事だ。

私としてはできるだけ正確な情報をお届けしたいと考えていて、例えば、計器による測定値などの客観的事実だけで色々とお伝えできると良いのだが、そうもいかない。
ラジコンというテーマの性質上、どうしても「私が操作して感じたこと」という主観が混じってしまう。
よって、このブログに掲載されている情報は多分に私の主観が混じっており、そしてそれは間違っている可能性が高いことをお断りさせていただく。
何しろ私は上手でもなければ速く走らせることもできていないからだ。
ただ、何かしらの目安になったり、あるいは暇つぶしにでもなるのであれば幸いだ。
そして、ゆくゆくはちゃんとお役に立てる情報を発信できるようになりたいと思う。